【FINAL / DAY1総評】UTSUNOMIYA BREX、boldiiiesら男女の 4 強が決まる
2025年2月15日
当協会 (JBA) が主催する「第10回 3×3 日本選手権大会」のファイナルラウンドが 2 月15日 (土) に大森ベルポート(東京都品川区)で開幕しました。今大会は、OPEN カテゴリー (年齢制限なし) の日本一決定戦で、各地区の予選を突破し東・中・西日本のエリア大会を勝ち抜いた男女各16チームが出場してトーナメント方式で頂点を争います。
DAY1 となったこの日は 1 回戦 (ベスト16ラウンド) と準々決勝が行われ、大会 3 連覇中の男子・UTSUNOMIYA BREX (栃木) や、昨年度の女子カテゴリー覇者である boldiiies (千葉) ら、男女のベスト 4 が決まりました。
順当な顔ぶれの女子 4 強…大学生も活躍
女子は実力のあるチームが順当に 4 強へ駒を進めました。まず 2 年連続のベスト 4 が 2 チーム現れています。boldiiies は #3 浅羽麻子選手と #37 大橋実奈選手という昨年の優勝メンバーを中心に、1 回戦で KYOTO BB (京都) を 21-16 で下すと、準々決勝では GREEN ARROWS (三重) を 21-4 で圧倒。また、FLOWLISH GUNMA (群馬) も、1 回戦で OWLS (島根) を 21-11、準々決勝では Gang (香川) を 21-9 と大差をつけて勝ち進みました。
(連覇狙うboldiiies / 写真は GREEN ARROWS vs boldiiies)
さらに、昨秋の「三井不動産 3×3 JAPAN TOUR 2024 FINAL」を制した TOKYO VERDY.EXE (東京) も強さを見せつけます。1 回戦で FULL (大阪) を 21-7 で下すと、準々決勝でも BANANAERS (鹿児島) に 21-11 で快勝しました。
そして 2 年ぶりに 4 強へ返り咲いたのが、XD (宮崎) です。1 回戦の星城1 (愛知) を延長戦の末に 19-17 で退け、準々決勝も JOAHN (新潟) との接戦を 18-17 で制しました。準々決勝ではエースの #54 齊藤桃子選手が負傷するピンチもありましたが、日本女子体育大学に在籍する #3 下井陽和選手が、1対1 を武器にチームを救いました。
試合後、下井選手は力が発揮できている理由も明かしてくれました。DAY2のプレーにも期待が集まります。
「(XDの皆さんとは) 小さいときから知り合いですので、温かい雰囲気で練習から一緒にやらせてもらっています。自分が試合で上手くいかなくても、お姉さんたちが助けてくれたり、やりやすい環境を作ってくれたりするので、2 試合目のように自分が堂々とプレーすることができました。すごくありがたいです」
(王座返り咲きを狙う XD / 写真は JOAHN vs XD)
男子は、EPIC が劇的勝利で初の 4 強入り
一方で男子のベスト 4 も、結果を残してきたチームが DAY2 行きを決めました。実に 3 チームが 2 年連続で 4 強です。一番乗りを決めたSHINAGAWACC WILDCATS (熊本) は 1 回戦で BEEFMAN (福島) を 21-13 で下すと、準々決勝では MINAKAMI FROM AQUA (群馬) を 21-14 で撃破。ALPHAS (埼玉) も 1 回戦の ORANGE ARROWS.MIE (三重県) 戦こそ 21-18 で苦戦しましたが、準々決勝の LEO BLACKS SAGA (佐賀) 戦を 21-10 で圧倒しました。
そして、大会 3 連覇中の UTSUNOMIYA BREX は 1 回戦で Protein (香川) を 22-13 で下し、準々決勝でも LAST ONE FUKUOKA (福岡) に 21-14 で勝ち切りました。やや連携の乱れる場面もありましたが、#3 ヨバン ツセビャック選手が攻防両面でチームに欠かせない働きを見せています。
(前人未踏の 4 連覇を目指す UTSUNOMIYA BREX / 写真は UTSUNOMIYA BREX vs Protein)
一方で、初のベスト 4 入りを遂げたのが EPIC (兵庫) でした。1 回戦で TOTTORI CAMBUCKETS (鳥取) を 21-13 で破ると、準々決勝では HIU ZEROCKETS (東京) と大接戦を演じます。終盤までもつれましたが、#0 岸川達希選手が終了のブザーとともに決勝点を射抜いて、21-20 の劇的な勝利をチームへもたらしました。試合後、興奮冷めやらぬ様子でその模様を振り返ります。
「相手 (の外国籍選手) がスピードを警戒してディフェンスで下がっていたので、どこかで打てると思ってタイミングを見計らっていました。ブザービーターはたまたまですけど (笑)、残り時間が少なかったので時間をすべて使って、最後の 1対1 は自分で決めてやろうと強い気持ちを持って打ち切れて良かったです」
(初の 4 強入りを果たした EPIC / 写真は HIU ZEROKETS vs EPIC)
DAY2も熱戦続く…優勝の行方は?
チャンピオンが決まる本日の DAY2。女子の準決勝は「XD vs boldiiies」「FLOWLISH GUNMA vs TOKYO VERDY.EXE」となります。boldiiies は大会 2 連覇、XD は第 6 回大会 (2021年) と第 8 回大会 (2023年) に続く 3 度目の優勝がかかる一戦となり、FLOWLISH GUNMA と TOKYO VERDY.EXE はともに初優勝を目指します。
とりわけ、boldiiies の浅羽選手は過去に別のチームでも日本選手権を複数回制しており、大会と縁の深い選手でもあります。浅羽選手は “ チャレンジャー ” であることを強調したうえで「今年は特にバスケが上手くてバスケに熱いと自分が思っている選手を誘って、予選から戦っています。(チームメートへ私の) バスケに対する気持ちや姿勢を伝えたいと思っているので、それが最後まで伝わって良い試合をしたい」と意気込みました。
そして男子の準決勝は「SHINAGAWACC WILDCATS vs ALPHAS」「UTSUNOMIYA BREX vs EPIC」となります。UTSUNOMIYA BREX が優勝すれば 4 連覇、残る 3 強は初優勝がかかります。特に今年 3 月でのチームの活動終了が発表されている ALPHAS にとって、今大会が優勝のラストチャンスです。
昨秋にチーム入りし、昨年は UTSUNOMIYA BREX での優勝経験を持つ #8 斉藤諒馬選手は頂点へ向けて「落合 (知也) さんのようにキャプテンシーを発揮できる選手が苦しいときに出てこなきゃいけないと思っていますし、その役目をやってほしいと (落合さんから) 言われています。準決勝、決勝と上手くいかない時間帯が来ると思うので、自分がチームを引っ張れるように頑張っていきたい」と、決意を示しました。
3×3 日本一の称号をかけた戦いは、いよいよ本日フィナーレを迎えます。
【JBA 3×3 公式YouTube LIVE 配信|Day2】
2/16 (日) 12:50 配信開始予定 >> https://www.youtube.com/live/JaGD0RfuKC8